森林・木材のお得情報
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2022.11.7
昨今、人気を博しているDIY。なかでもウッドデッキや棚などは手軽に始めることができ、初心者の方でも人気のDIYとなっています。そこで今回は、DIYでよく使う木材の購入先やホームセンターで取り扱っている木材について解説します。
具体的には
を紹介します。
初心者の方でも種類や用途に適したものをきちんと選べるようになれば、制作物のクオリティを一段と向上させられるようになるでしょう。
目次
DIYを始めたばかりの頃は「見た目が好き」という理由で木材を選ぶこともあるでしょう。しかし、見た目だけで木材を選んでしまうと用途によってカビやすくなったり重くて取り扱いにくかったりと制作後に後悔する可能性があります。
そのため、木材の特徴を把握したうえで、用途によって種類を変えていきましょう。とくに、参考書や大量の書類など重たいものを継続的に乗せておく棚や収納用具などは強度が必要です。
DIYで使う木材は主に以下の販売店で購入できます。
木材購入の場としてホームセンターが一般的ですが、最近ではネットでの購入も主流になりつつあります。
それぞれの特徴を知っておきましょう。
ホームセンターでは、趣味レベルの方から建築現場のプロまで使用するような幅広い木材を取り扱っています。汎用性が高い木材は豊富に在庫が用意されていることが多く、誰でも気軽に手に入れられます。
同じ製品でも木目や状態が異なるため、細かい点を確認しながら購入できるのは大きなメリットといえるでしょう。店舗によっては軽トラックの貸し出しや配送サービスを行っており、大きい木材を購入しても安心です。
通販サイト大手の「Amazon」や「楽天」を利用すれば、家にいながら木材の購入が可能です。日用品や食品などを購入するために普段から利用している方であれば、スムーズに購入できるでしょう。
送料無料の商品もあり、特に大きな木材でも商品の値段のみで玄関まで届けてくれるのは嬉しい点です。DIY初心者の方は、制作する上で必要なノコギリや電動ドリルなどもそろえる必要があります。同じサイトで道具を購入しポイントを貯めておくことで、次回以降の利用がお得なものになります。
DIYで使用する木材を専門にした通販サイトもあります。専門店のため、ホームセンターや一般的な通販サイトでは取り扱っていない木材も販売されており、より多くの種類の中から木材を選びたいという方におすすめです。
販売店によっては木材さえ選べば長さや幅、厚さはお好みのサイズにカットするサービスも行っています。寸法通りに木材をカットするのは初心者には難しい作業です。完成形に大きく影響するカットをきちんと行ってもらえるのはうれしい点です。
販売されている木材は大きく以下の2種類の木を加工したものです。
2つの木材は、加工のされ方や使用用途などが大きく違います。
特徴を知り、自分が作りたいものとの相性を知っておきましょう。
針葉樹は針のように細い葉を持つ樹のことです。比較的軽くて柔らかいのが特徴で「ソフトウッド」とも呼ばれており、加工のしやすさから柱やはりなどに使われています。まっすぐ上に成長するため、長いまま加工されるケースも多いです。
代表的なものとして以下が挙げられます。
同じ樹種であれば個体差が少ないため、通販サイトやホームセンターなどで大量に販売されています。
広葉樹は、平たい葉を持つ樹のことで、形は丸みを帯びたものからとがったものまで様々です。針葉樹に比べて、ゆっくり時間をかけて育つため、高密度で硬い材質であることが特徴です。固くて重く強度が高いため、イスや机などの家具や、床材としてよく使用されています。
代表的なものとして以下が挙げられます。
成長の過程で個体差が生まれ、個別の管理が必要なため、ホームセンターで見かけることは少ないでしょう。
DIYではよく使う木材として以下の5種類が挙げられます。
それぞれの特徴をしっかり把握し、用途にあった木材を選べば制作物のクオリティも格段に上がるでしょう。それぞれの特徴を紹介します。
天然の木を使用する形状にカットしただけの自然な状態の木材です。棚や椅子、床材など身の回りで多く利用されています。無垢材は同じ木から切り出したとしても、芯の部分と木の表面の部分に近い部分では表面では違った色味や木目となっています。
無垢材を使うことで、制作物のオリジナリティを出しやすいでしょう。また、オーク材やメープル材など多くの無垢材は紫外線による日焼けや酸化によって、時間とともに色味が変化していきます。
経年変化を楽しみたい方にもおすすめです。
集成材とは、複数の小さな板を接着剤で結合させた木材のことです。一本の木を余すことなく使用できるため、無垢材に比べて安価です。
品質や見た目にばらつきが少なく初心者でも扱いやすいため、用途別でさまざまな集成材が販売されています。また、欠点が少なく取り扱いやすいため、DIYではテーブルの天板や棚板によく使われています。
合板とは、原木を薄くかつらむきにした薄い板を繊維方向が交差するように重ねて張り合わせた木材です。繊維を交互に組み合わせているため、高い強度を誇ります。薄くむいた板を重ねて作られているため、細い丸太からでも広い面積の板を作ることができます。
ベニヤとは、合板を作成する前の薄い一枚の板のことです。安価で加工が容易であり初心者でも取り扱いやすい木材ですが、単層で強度が低いため、ベニヤ版だけで何か作ることはあまりありません。
壁や扉の表面に貼り付けて、装飾や加工など強度があまり必要でない場合に使用されています。一般的に販売されているのは「ラワン」という広葉樹を使用したものです。表面がザラザラしており手を切る恐れもあるため、制作時の取り扱いには気を付けましょう。
OSB(Oriented Strand Board)とは丸太を薄い木片状にして積み重ねたものを、接着剤で高温圧縮し一枚の板にしたものです。
細すぎる木や板として切り出しにくい形の木でもチップにすることで、材料を余すことなく使うことができ、資源を最大限まで活用できます。見た目は、様々な木材を組み合わせているため、独特の模様があり表情豊かな木材です。OSBを使うことで、シンプルなデザインの棚やボックスを作成するときでも、個性を出しやすいでしょう。
ホームセンターや通販サイトでは多くの木材が販売されています。しかし、自分が制作したいものとどの木材の相性が良いのかわからないという方もいるでしょう。ここからは、用途別におすすめの木材を紹介します。
棚は、DIYの鉄板ともいえるでしょう。汎用性が高く食器や書籍など多くのものを置けるため、日常生活の中で重要な家具です。しかし、汎用性が高い分どこに設置するかで木材の選ぶポイントが変わります。設置場所を確認し、適切な木材を選択しましょう。
倉庫の中や押入れの中など普段ひと目に触れないような場所に設置する棚は、安価で軽い木材を選ぶのがおすすめです。特に狭い場所へ設置する場合は、木目や色の好みよりは軽くて扱いやすい木材の方が加工しやすいです。
また、安価な木材であれば、失敗しても再度木材を購入する際の負担が減ります。具体的には以下の木材がおすすめです。
匂いがこもる押入れやクローゼットなどはヒノキやスギなど消臭効果のある木材を利用してみるのも良いでしょう。
スタイリッシュなデザインの棚を作る際は、薄い木材の使用がおすすめです。しかし、薄い木材はくぎを打った際に割れてしまう可能性もあり、耐久性に不安が残ります。
デザイン性と耐久性を兼ね備えた棚を作りたい場合は、薄くても強度のある以下のような木材がおすすめです。
ただし、棚は設計や金具の使い方などでカバーできる部分もあります。どうしても使いたい木材がある場合は、DIYについての相談サービスを提供している販売店に相談してもよいでしょう。
壁は、住宅に占める面積でもかなり多い部分です。そのため、壁を変えることで部屋の印象をガラリと変えられます。ここでは、壁に使うことでアクセントになったり温かい雰囲気を出せたりする、2種類のおすすめ木材を紹介します。
足場板とは、建築現場などで使用されていた木材のことです。「足場」と聞くと「汚い」や「ボロボロ」な印象があるかもしれません。しかし、アンティークな風合いで、切り出したばかりの木材には出せない味があります。
同じ足場板でも使われ方によって色味が違うため、壁一面に並べることでランダムな雰囲気を醸し出せます。また、足場板は、厚みや幅のバリエーションが多いのも特徴です。幅の違うものをあえて使用することで、アクセントにもなります。
▽森未来では足場板の特集もしています。ぜひ、参考にしてみてください。
無垢材は天然木であることから木目や色味が異なり、その自然な風合いは特有の温かみがあります。
壁に無垢材を使うことで、家全体で温かい雰囲気を演出できるでしょう。また、無垢材には室内の湿度をある程度一定に保つ「吸放湿作用」があります。通常寝ている状態では、呼気や発汗によって時間とともに湿度が上昇します。
寝室の壁面に使用することで、快適に眠れるかもしれません。
参考:人がいる居住空間内で木材は湿度を調整してくれるでしょうか。|林野庁
木材を使ったDIYは多くありますが、テーブルは日常的に使うものでありながら、木の美しさを存分に味わえる存在です。もちろんデザインや目的によってどの木材を使うかは個人の好みによって変わるため、今回は一般的なテーブルに向いている木材を紹介します。
集成材は、無垢材と比較して湿気による反りが少なく安定した品質のため、初心者でも扱いやすい材料です。目的によって変わりますが、ダイニングテーブルのような大きいサイズのテーブルを制作する場合、使用する木材のサイズが大きくなるほど高価です。
集成材は大きいサイズでも比較的安価に手に入るため、費用を抑えて制作したい方におすすめです。
無垢材は、丸太から切り出した自然なままの木材のため、品質にバラつきがありますが、一つ一つ色目や木目が違います。全く同じものは存在しないため、無垢材を使用することでオンリーワンなテーブルを制作できます。
ただし、10万円以上の価値が付くこともある木材です。無垢材の購入を決めている方は、気に入ったものが見つかった時のための資金は十分に用意しておきましょう。
▽森未来では一枚板の特集もしています。ぜひ、参考にしてみてください。
「実際にテーブルや棚を制作したいけど、ホームセンターで販売している木材の種類やサイズがわからない」という方もいるでしょう。ここからは、ホームセンターコメリで販売している木材の種類、サイズを紹介します。
ツーバイフォーとは木材の規格の名称です。厚さが2インチ、幅が4インチであることから2×4(ツーバイフォー)材と呼ばれています。コメリで販売されているツーバイフォー材はホワイトウッドという柔らかい木を使っているため、加工も簡単です。
コメリでは、2×4以外にも2×6や2×8など違う規格の木材も販売されています。
【2×4(38×89)mm】
長さ | 910mm | 1,820mm | 2,438mm | 3,050mm | 3,650mm |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
パイン集成材は、針葉樹である「パイン」の間伐材から割れた部分や節を接着剤で組み合わせたものです。コメリでは、角を丸く削る「R加工」をしたものも販売されています。四角い木材をなめらかに削るのは、大きな時間と労力が必要です。
デザイン性や角を丸くして安全性を高めたいという方はぜひ購入してみましょう。
【厚さ18mm】
幅 | 長 | さ | ||
600mm | 910mm | 1,200mm | 1,820mm | |
100 | − | − | − | − |
150 | ◯ | ◯ | − | ◯ |
200 | ◯ | ◯ | − | ◯ |
250 | ◯ | ◯ | − | ◯ |
250(R加工) | ◯ | ◯ | − | ◯ |
300 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
300(R加工) | ◯ | ◯ | − | ◯ |
350 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
350(R加工) | ◯ | ◯ | − | ◯ |
400 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
400(R加工) | ◯ | ◯ | − | ◯ |
450 | − | ◯ | ◯ | ◯ |
450(R加工) | ◯ | ◯ | − | ◯ |
スギ材は木目が濃く節もしっかりしています。木目の色味や節の数など個体差があるため、店舗で実際に確認してからの購入がおすすめです。また、肌触りがやわらかいため、子どもが触れるものにも安心して使えます。厚さ20mmのみですが、パイン集成材同様、R加工されたものも販売されています。
【長さ600mm、910mm、1,820mm】
幅 | 厚 | さ | |||
12mm | 15mm | 20mm | 25mm | 30mm | |
18mm | ◯ | − | − | − | − |
25mm | − | − | − | ◯ | − |
30mm | ◯ | ◯ | − | ◯ | ◯ |
45mm | ◯ | ◯ | − | ◯ | − |
60mm | ◯ | − | − | − | − |
90mm | ◯ | − | − | − | − |
120mm | ◯ | − | − | − | − |
150mm | ◯ | − | − | − | − |
180mm | ◯ | − | − | − | − |
【長さ600mm、910mm、1,820mm(R加工)】
幅 | 厚 | さ | |||
12mm | 15mm | 20mm | 25mm | 30mm | |
20mm | − | − | ◯ | − | − |
30mm | − | − | ◯ | − | − |
40mm | − | − | ◯ | − | − |
50mm | − | − | ◯ | − | − |
60mm | − | − | ◯ | − | − |
70mm | − | − | ◯ | − | − |
80mm | − | − | ◯ | − | − |
90mm | − | − | ◯ | − | − |
100mm | − | − | ◯ | − | − |
ヒノキは木材腐朽菌と呼ばれる木を腐らせる菌やシロアリに対する耐久性に優れた木材です。特徴を生かし、虫の被害が起きる可能性のあるタンスや本棚などの家具作成がおすすめです。また、ヒノキ特有のにおいには、鎮静作用や快適性増進作用があります。
ヒノキ材でベッドフレームを作成すれば、睡眠の質を向上させられるかもしれません。
【長さ600mm】
幅 | 厚 | さ | ||||
9mm | 12 mm | 15mm | 18mm | 25mm | 30mm | |
9mm | ◯ | − | − | − | − | − |
12mm | − | ◯ | − | − | − | − |
15mm | ◯ | − | ◯ | − | − | − |
18mm | − | − | − | ◯ | − | − |
30mm | ◯ | ◯ | ◯ | − | − | − |
60mm | ◯ | ◯ | ◯ | − | − | − |
90mm | ◯ | − | − | − | − | − |
100mm | − | − | − | − | ◯ | − |
150mm | − | − | − | − | ◯ | − |
200mm | − | − | − | − | ◯ | − |
【長さ910mm】
幅 | 厚 | さ | ||||
9mm | 12 mm | 15mm | 18mm | 25mm | 30mm | |
9mm | ◯ | − | − | − | − | − |
12mm | − | ◯ | − | − | − | − |
15mm | ◯ | − | ◯ | − | − | − |
18mm | − | − | − | ◯ | − | − |
25mm | − | − | − | − | ◯ | − |
30mm | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
45mm | − | − | − | − | ◯ | − |
60mm | − | ◯ | ◯ | − | − | − |
90mm | ◯ | − | − | − | − | − |
100mm | − | − | − | − | ◯ | − |
120mm | ◯ | − | − | − | − | − |
150mm | − | − | − | − | ◯ | − |
200mm | − | − | − | − | ◯ | − |
【長さ1,820mm】
幅 | 厚 | さ | ||||
9mm | 12 mm | 15mm | 18mm | 25mm | 30mm | |
9mm | − | − | − | − | − | − |
12mm | − | ◯ | − | − | − | − |
15mm | ◯ | − | ◯ | − | − | − |
18mm | − | − | − | ◯ | − | − |
30mm | ◯ | ◯ | ◯ | − | − | − |
60mm | ◯ | ◯ | ◯ | − | − | − |
90mm | ◯ | ◯ | − | − | − | − |
100mm | − | − | − | − | − | − |
150mm | − | − | − | − | ◯ | − |
200mm | − | − | − | − | − | − |
ホームセンターや通販では、多種多様な木材が販売されています。DIY初心者で種類や特徴がわからない場合、どれを選んでよいかわからないかもしれません。
しかし、木材は用途ごとに適した使用方法があります。
DIYで制作するものは何なのか、どこに設置するのかなどをしっかりと考えたうえで目的にあった木材を使用しましょう。また、無垢材やスギ材など個体差がある木材もあります。通信販売の場合、届いた後にイメージとの相違があると後悔してしまうかもしれません。
購入する際は、きちんと自分の目で確認してから購入しましょう。
森未来では、建築関係の方以外にも、DIY目的で問い合わせをいただくこともあります。記事内でもあった足場板や一枚板だけでなく、無垢材や集成材、様々な広葉樹なども取り扱っているので、ぜひ、興味がある方は問合せてみてください。
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