吉野杉の新たな個性は、価値ある黒の艶を放つ
吉野百年黒杉
もえんげん®️すぎ不燃集成材
【重要】現在サンプル送付サービスを停止しています。現在ご依頼急増につき、商品サンプルの提供を停止しております。
・不燃木材の大きな課題である液だれが起こらず、白華に強い
・捨てられるはずだった木材の端材を無駄なく活用した集成材
・米ぬか油系塗装付きの認定品で25色対応可能
・不燃木材を軒天や半屋外で使用を考えている方
・湿気が気になる場所で不燃木材を使用したい方
・不燃木材で塗装を考えている方
・過去に不燃木材で液だれや白華で苦い経験がある方
もえんげん®️とは、スギの集成材を不燃処理した木材です。不燃木材の大きな課題である液だれを克服し、白華に強いのが特徴です。木材の欠点(節・腐れ)を取り除いた短材や小径材も活用することで、木材資源を最大限に有効利用しています。また、各地域産材にも対応可能です。
・液だれの原因となるリン酸系薬剤を使わない、新しい不燃木材
・軒天や半屋外、浴室にも使用できる
・着色塗装やさまざまなサイズに対応可能
・木材資源を有効利用した集成材で、各種地域産材にも対応可能
一般的に木材を不燃処理する際には主にリン酸系とホウ酸の薬剤が用いられます。リン酸系薬剤は特に空気中の水分を吸収し易く、液だれの原因となります。もえんげん®︎ではこの液だれの原因となるリン酸系薬剤を不使用にし、ホウ酸・ホウ砂を用いた新しい不燃木材です。
空気中の水分の影響による液だれがないため、直接雨が当たらなければ、軒天や半屋外、浴室などの湿気の多い場所でも使用することができます。
不燃木材の中には、無塗装で認定を取得している製品がありますが、無塗装で認定を取得した不燃木材に塗装すると認定外になります。これは塗装も含めて不燃認定を取得しているかどうかで決まります。もえんげん®は米ぬか油系塗装込みでの不燃認定を取得しています。塗装は25色の対応が可能で、色指定していただければ工場で塗装し出荷します。無塗装で塗装代を別途支払うより、コストが安くなる事例も多くあります。また、浸透系の塗料を用いているため、メンテナンスが行いやすい製品で、万が一白華した場合でも塗膜を剥がす作業がなく、濡らして絞った布で簡単にふき取れます。
木材の節や腐れなどの欠点は、木材を長尺や幅広い材として使用する際に用途を狭めてしまいます。またそのような欠点部位は不燃薬剤が浸透しづらいという問題もあります。もえんげん®では、このような欠点を除去し、使える部分を集めて接着します。このことにより、捨てられたりする木材を有効利用することができ、さらに集成することによって様々なサイズに対応可能な木質材料へと生まれ変わります。
もえんげん®は各地域からスギ材を調達し、製造することができます。スギは日本各地に植林されていますので、多摩産材などその地域を代表する地産材のスギをもえんげん®にすることができます。
そして今、戦後植林してきた日本のスギ材は、伐期を迎えています。一般的に木は、成長が盛んな若い時期ほどCO2を吸収します。適齢期の木を伐採して新しく木を植えていくことで、CO2の削減と、木材の持続可能な循環資源として活用・拡大に繋がります。
軒天や外壁など、雨が直接かからない場所であれば使用可能です。
不燃木材なので、キッチンのように火を扱う場所にも使用いただけます。
液だれが起こらず、白華にも強いため、浴室にも使用できます。
不燃木材なので、公共建築など内装制限のかかる場所にも導入いただけます。
集成材の模様を生かして仕切り壁に表情をつけたり、ユニークな壁面に仕上げることが可能です。
着色可能な不燃材である特徴を活かし、複数の色の材を織り交ぜて飾り壁にするのもおすすめの使用方法です。
都内マンションのエントランス
エントランスのような半屋外は湿気が多く、不燃木材を使用すると白華や液だれを起こす場合があります。空気中の水分による影響を受けない「もえんげん®︎」なら半屋外使用も心配ありません。
・プレカット
・各種地域材対応
・塗装
・サンプル提供
2010年代、加賀木材株式会社は間伐したスギ材(未乾燥)を中国に輸出し、スギ集成材として国内で流通させていました。しかし、増江社長が提唱した「山への恩返し」の理念を実現するためには、規模・品質・製品の特徴ともに満足できるものではありませんでした。そこで、当時国内で注目されていた不燃性木材製品に着目しました。
すでに不燃性木材の認定を取得していた他社製品は、スギ・ヒノキの単板を不燃処理したものでした。どこで差別化を図るか。そう考えた時、加賀木材はこれまで培ってきた集成材の知識や経験、廃材の有効活用の取り組みを活かし、スギ集成材の不燃木材の研究開発に挑戦することにしました。
当時、減圧加圧含浸装置を保有している企業は全国的にも少なく、石川県ウッドセンターや機械メーカーの研究室の設備を借りて不燃処理の研究を行いました。その結果、「液だれゼロ「もえんげん」すぎ集成材」は、国土交通省の不燃認定を2007年7月に取得することができました。
その後、現在の商品に至るまで、建設場所の確保や多額の設備投資資金など、多くの壁がありました。
幸いにも林野庁の補助金も受け、工場が2016年7月に竣工したものの、4m超の材に薬剤を均一かつ十分に浸透させるのはハードルが高いものでした。 約30回のテストランなど試行錯誤を重ね、最終的に4m超の材の不燃処理が可能になったのです。
現在の商品「もえんげん®」は2017年7月から販売を開始しました。ちなみに商品名は、加賀木材の本拠地である石川県の方言の「燃えない」に由来します。
その他の商品バリエーションについては商品カタログを参照ください。
用途 | タイプ | 厚み | 幅 | 長さ | 参考設計価格(/m2) |
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羽目板 | 極 | 15 | 105 | 4,000 | ¥41,000 |
羽目板 | 趣 | 15 | 105 | 4,000 | ¥29,700 |
羽目板 | 匠 | 15 | 180 | 3,950 | ¥34,200 |
用途 | タイプ | 厚み | 幅 | 長さ | 参考設計価格(/m3) |
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格子材 | 極 | 30 | 40 | 4,000 | ¥2,730,000 |
格子材 | 趣 | 45 | 45 | 4,000 | ¥1,975,000 |
・「極」「趣」はすべて柾目で構成されているわけではありません。
・基材となる集成材は天然木を使っているため、反り・狂いなどが発生する場合があります。
・少量の白華現象を起こす場合がございます。その際には、固く絞ったウエスなどで拭き取りください。
・製品は弱酸性です。金属やコンクリート・タイルなどのアルカリ性部材に接しないようにしてください。
・その他の注意事項についてはお問い合わせください。
無料サンプル
お送りするサンプルは基本は「趣」ですが、ご相談いただければ「匠」「極」の提供も可能です。
在庫状況によっては、ご提供にお時間がかかるか、ご提供できない場合がございます。
Text by eTREE編集室
公開 2023.06.16
木材コーディネーターからのコメント
着色ありで不燃認定が取れている点に注目
着色可能な不燃木材は珍しいため、従来の不燃木材ではできなかったデザインを実現できます。さらに指定の塗料で複数の色を混ぜ合わせることも可能です。eTREEではサンプル制作も承っております。