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2023.8.28
使いやすいオフィスは、会社の業態や社員数、間取りなど多くのポイントによって変わります。これから建築する場合はもちろん、新型コロナウイルスの規制緩和によってオフィスでの働き方が変わり、現状から設計を再考しなければならない企業も多いでしょう。
本記事では、
を紹介します。新たなオフィスづくりの参考にしてください。
目次
オフィス設計のポイントは、下記8つです。
一つずつ解説します。
コンセプトとは、単なる目的ではなく、一貫してブレることのない「方向性」を意味します。コンセプトが明確になっていなければ、雰囲気や家具の配置などを適切に決められません。
具体的には、下記のようなコンセプトが挙げられます。
適切なコンセプトは、会社の規模によっても変わります。設計途中で迷わないよう、社内でしっかりと話し合い、コンセプトを明確に決めましょう。
コンセプトや利便性は重要ですが、その点ばかりに囚われていると無機質なオフィスになるかもしれません。もちろん社風や社内の雰囲気によっては問題ないかもしれませんが、社員のモチベーションが低下することで仕事のパフォーマンスに悪影響となる可能性もあります。利便性も重要ですが、全体の雰囲気や色味などを考えながら、見た目の楽しさや美しさも考えていきましょう。
また、見た目によって会社への愛着度が高まることもあります。長期的に働いてもらうためにもデザイン性は重要です。
動線とは、オフィス内で人が通る経路のことです。社員が動きにくいと感じる動線設計になっているオフィスであれば、社員のモチベーション低下にもつながります。
また、「来客スペースへの移動に時間がかかる」「道幅が狭く、すれ違えない」という悩みを持っていれば、モチベーションだけでなく業務効率も低下します。社員がどのようにオフィス内で働いているのかをきちんと把握しておき、動線設計に活かしていきましょう。
ゾーニングとは、オフィス内の空間を目的によって区分けすることです。細かいレイアウトを考える前に、ゾーニングをきちんと決めておかなければ、限られた空間を効率的に活用できません。
さらに、会社にとって必要な空間や空間の広さは大きく変わります。例えば、Web会議が多い企業であれば個室のブースの数が重要視されますし、来客が多い企業であれば大人数が入れる会議室の有無が重要視されます。企業の特徴や業務の進め方を考えて明確なゾーニングを行いましょう。
企業の風土や業務の進め方によるところはありますが、社員同士のコミュニケーションが少ないと、新しいアイデアが生まれにくくなります。新しいアイデアとは、販売する商品やサービスに関することだけでなく、業務の進め方や社員の教育制度などバックオフィスに関することも含まれます。
社員同士のコミュニケーションが活性化されるようなオフィスを作ることで、業務を効率的に進めていく風土ができあがるかもしれません、
社員の満足度が高まらないオフィスでは、生産性や業務効率に大きな悪影響を与えます。満足度が高まるようなオフィス設計を心がけましょう、
ただし、オフィス設計者が満足度が高まるだろうと勝手に予想して進めてしまっては意味がありません。例えば、オフィス設計者が満足度が高まるだろうと思い、社員同士の仲が深まるように大きな社員食堂を作っても、実際に社員が欲しいと思っているのは、小休憩時に話し合える小さなスペースである可能性も考えられます。意見を反映させられるようオフィス設計の際は、社員への聞き取りを必ず行いましょう。
規制緩和が行われたものの、新型コロナウイルスによって多くの企業で対面での会話が控えられています。リモートワークをはじめとする「働き方の多様性」に対応していけるようなオフィスづくりが重要です。
ただし、出社が少ないことを加味してオフィスを設計すると、社員の帰属意識が低下するおそれもあります。カフェスペースやリフレッシュスペースを設けて、社員のモチベーションも考えましょう。
オンラインでのコミュニケーションが多くなった現在では、どんな場所でもすぐに会議ができるようになりました。しかし、オフィスでのWeb会議では、話し声による騒音や打ち合わせ先の重要情報への配慮などが問題視されます。
完全個室のWeb会議ブースやパーテーションでの仕切りなど、周りを気にせず話せるような設備の作成が必要です。Web会議以外でも、周りを気にすることのない空間を作ることで集中力を向上させて業務に取り組めるようになります。
オフィス設計では下記のようなミスが起こりやすくなっています。
設計、施工後に後悔しないよう必ず確認しておきましょう。
デザイン性にこだわりすぎると、機能性が損なわれる可能性があります。オフィスを設計する際は、見た目やデザイン性だけにこだわるのではなく、社員の働きやすさや効率も考えておきましょう。
近年では、固定の席を設けずに好きなスペースで仕事ができるレイアウト「フリーアドレス」を導入している企業も多くいます。フリーアドレスにすることで、個人のデスクがなくなり、不必要な個人の物品が散らかりにくくなります。
デザイン性と機能性を両立できるような工夫を行いましょう。
デザイン性や機能性も重要な部分ですが、建築基準法や消防法などの法律を遵守しましょう。建築基準法では、廊下幅が下記のように定められています。
消防法では、避難経路の確保や消防設備の設置も定められています。完璧だと思っていても、思わぬ所でミス している可能性があります。専門業者に依頼して法律を遵守したオフィス設計を行いましょう。
オフィス設計は、下記のような流れで進みます。
詳しく解説します。
まずは、社員へのヒアリングやアンケートの実施を行い、現在オフィスが抱えている課題を抽出しましょう。すべての課題を見落とさないよう、幹部や重要な業務を行っている社員だけでなくすべての社員から意見を募りましょう。
コンセプトは、企業理念や事業内容からイメージすると考えやすいでしょう。大まかなイメージができた後に、「主力商品をモチーフとして利用する」「他部署の社員ともコミュニケーションができるようにする」などといった具体的な内容に落とし込んでいきます。
ゾーニングでは、セキュリティレベルによって各スペースを分類します。
各スペースの使用目的や設置物の重要度で考えましょう。
社員一人あたりが必要とする執務スペースは、企業の業態によって変わります例えば、テレワークが多い場合は「小さめ」に、ほとんどの社員が出社しオフィス内で業務を行う場合は「広く」するなどです。動線設計も、社員の利便性や満足度を下げないようきちんと行いましょう。
オフィス設計は、設計者が独断で決めていくものではなく、企業全体で取り組むものです。社内アンケートや聞き取りを行い、きちんと課題を把握した上で進めていきましょう。ただし、社員の要望だけを聞いていると、法律を無視してしまう可能性もあります。専門業者に依頼して、利便性や機能性とともに法律も遵守できるようにしておきましょう。
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