吉野杉の新たな個性は、価値ある黒の艶を放つ
吉野百年黒杉
木繊維断熱材STEICO(シュタイコ)
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・冬場の断熱だけでなく、夏の熱さが室内に伝わりづらい
・壁内の結露防止や室内の湿度調整で快適な空間を実現
・木材を原料にしているので、産業廃棄物にならない
・自然素材が好きな方
・木造躯体だけでなく、断熱材に木材を使いたい方
STEICO(シュタイコ)とは、繊維状に加工した木を原材料とした断熱材です。冬場の断熱性能だけでなく、夏場の熱さが室内に伝わりづらくなるのが特徴です。板状や吹き込みなどの商品があり、施工場所に応じてお使いいただけます。
・夏の暑さにも効果的
・梅雨も真夏もサラサラ快適
・有害化学物質の無い安心感
・防火認定にも対応
断熱材と言えば冬の寒さを防ぐイメージがありますが、STEICOは夏の暑さ対策にも効果を発揮します。屋根や壁から伝わる外気温による温度上昇を室内に伝えるのを遅れさせるため、一年を通して快適な室温を保つことができます。グラスウールやロックウールといった一般的な断熱材とは異なり、調湿性や透湿性を持つのも木材由来ならではの特徴です。
STEICOの原料は製造過程や環境保全が国際的に管理された森林認証木材です。さらに、有害となる化学物質を含まず、燃えても有害ガスが発生しないので、健康面でも安心してお使いいただけます。各種防火地域にも対応し、モルタル仕上げや鋼板仕上げなど告示仕様での施工にも対応しています。
STEICOの熱伝導率や熱容量などの数値データは下記の通りです。
熱伝導率はグラスウール等の断熱材と同等です。特筆すべきは、熱容量の高さです。熱容量とは、物体を1℃上昇させるのに必要な熱量で、この数値が大きいほど熱しにくく冷めにくい材料となります。すなわち、外気温が高い日中の暑さを内部に伝えにくく、外気温が落ち着く夜に外部に放熱することで室内の暑さを緩和してくれます。
材料 | 比重 | 熱伝導率(W/(m3*K)) | 熱容量(J/kg*K) | 熱拡散性(cm2/h) |
---|---|---|---|---|
STEICO flex 038 | 180 | 0.044 | 2100 | 5 |
STEICO flex038 STEICO zell | 50 | 0.038 | 2100 | 13 |
スタイロフォーム断熱材 | 40 | 0.040 | 1380 | 26 |
グラスウール | 30 | 0.035 | 800 | 53 |
ロックウール | 20 | 0.040 | 80 | 90 |
セルロースファイバー吹込 | 55 | 0.040 | 1940 | 13 |
シュタイコ社の試験によると、外気温が30℃の時、屋根の温度は80℃にも達します。しかし室温は20℃と快適な室温を保ちます。また、外気温が35℃になった14時においても室内は16℃前後に保たれ、STEICOでは熱の移動が遅延するため、室内の最高気温は21℃という結果が得られています。
シュタイコは形や施工方法の違いで、3つのバリエーションがあります。
スポンジのようなふわっとした形状で、カットや押し込んでの施工が可能です。
しっかり成型しており、板材のように固い形状です。板状で実があるため、野地板の上や壁に沿わせて施工できます。
繊維状でふわふわした形状です。吹き込み方式で施工します。
それぞれ施工方法が異なりますが、いずれも防火構造認定仕様または告示仕様でご使用いただけます。
スポンジのようなふわっとした形状で、カットや押し込んでの施工が可能です。垂木や間柱などの間のスペースよりも5〜10mmほど大きくカットし、下から上へ押し込むことで施工できます。
板状で実があるため、野地板の上や壁に沿わせて施工できます。屋根断熱として最適で、ヒートブリッジ(建物の中で、局部的に熱を伝えやすい部分)のない構造です。
吹き込み型なので、どんなサイズ・形状でも施工が可能で、構造が複雑になりがちな改修工事にも最適です。針葉樹材の長い繊維が反発力を生み出し、壁内や屋根、天井、床に吹き込んでも沈下しません。
約30年前、輸入・販売を行う株式会社イケダコーポレーションは、エコな建材を取り扱うことを決め、環境先進国であるドイツでエコツアーの開催や、エコな建材を輸入するなど積極的に活動していました。そのような活動の中で、STEICO社の断熱材と出会いました。
STEICO(シュタイコ)社は森林認証を受けた森林から伐採された木材だけを原料として構造材や断熱材等の各種製品を製造しています。また、構造材の製造時に発生する端材を断熱材や梱包材に使用したり、最終的に残ってしまった材はバイオマス発電の熱源として使用するなど、生産時に発生する2倍の量のCO2を固定することに成功しています。
2021年11月1日に開催されたCOP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)では、脱炭素社会における次世代住宅として、木造のモデル住宅「COP26 Beyond Zero Homes」が建設されました。シュタイコは、その住宅の断熱材として指定され、「未来の断熱材」とも呼ばれています。
日本では木繊維断熱材の認知度はほとんどありません。しかし、冬の寒さだけではなく、夏の熱さや梅雨の湿気などの日本の四季の気候を考えると、STEICO断熱材の各種性能はうってつけです。
建築物に高い省エネ性能が求められている昨今、イケダコーポレーションは、シュタイコによる快適な住環境づくりを推し進めています。
その他の商品バリエーションについては商品カタログを参照ください。
商品名 | 長さ(mm) | 幅(mm) | 厚み(mm) | 参考設計価格(m2) |
---|---|---|---|---|
STEICO flex 038 | 1220 | 390 / 430 | 100 | ¥23,000 |
STEICO duo Dry | 2230 | 600 | 60 | ¥9,500 |
商品名 | 重量(kg) | 参考設計価格(/m2) |
---|---|---|
STEICO duo Dry | 15 | ¥3,500 |
・保管は乾燥した場所で行ってください。
・商品によって施工方法に注意点がございます。詳しくはお問い合わせください。
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Text by eTREE編集室
公開 2023.06.16
木材コーディネーターからのコメント
木質素材ならではのメリットと施工の容易さが魅力です
グラスウール等の断熱材と素材と同等の性能をもちつつ、木質素材のため調質性や透湿性にも優れた効果を発揮します。汎用性が高いサイズ規格のため、施工も行いやすいです。