森林・木材のお得情報
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2023.8.25
木材の通販は、近所に希望の商品が売ってない、店に行く時間がない、運搬手段がないといった人の強い味方です。近年は、ショップの選択肢も増えましたが、かえって選ぶのが大変と感じるかもしれません。
この記事では、木材通販の長所と短所、店を選ぶポイント、購入時の注意点などを、解説します。これから利用しようと思っているなら、ぜひ一読してください。メリットが多い木材通販を、より満足度高く使えるようになりますよ。
目次
木材を購入できる場所には、大きく分けて実店舗と通販があります。
実店舗は、ホームセンター、大型雑貨店、DIYショップ、材木店などが挙げられます。ホームセンターや大型雑貨店は、店舗数も多く訪れやすい一方で、扱う木材は規格品が主流で、品揃えは画一的になりがちです。DIYショップや材木店は、豊富な品揃えがメリットですが、生活圏内に店舗があるとは限りません。
これら実店舗の弱点をカバーできるのが、木材の通販といえるでしょう。
また、森未来では、全国各地の木材事業者との連携を活かし、各都道府県の地域材をはじめさまざまな種類の木材の調達・販売を行っています。専任の木材コーディネーターも在籍していますので、木材利用を検討している方は、ぜひ以下よりお問い合わせください。
木材の通販購入には、次のようなメリットがあります。
それぞれ具体的に説明していきます。
実店舗を複数回るのは、時間も労力もそれなりに使いますが、通販サイトをいくつか見て回るのは、比較的容易でしょう。希望の木材を探して何店舗かチェックしたり、どこがお得か比較したりを短時間でできるのは、通販の強みです。
個々のニーズに細かく対応できる品揃えの豊富さも、通販のメリットです。木材通販のショップは、材木店や家具製造販売業者など、木材のプロが運営していることが多々あります。そのようなショップは、たいてい扱う木材の種類が豊富です。ホームセンターにはほぼ置いていない、広葉樹なども見付けやすいでしょう。
木材通販の店は、購入木材の加工も請け負っている場合が多いです。単純な直線カット以外に、複雑なカットや面取り、塗装など、さまざまな加工に対応していることも少なくありません。家にいながら、希望の形状や塗装の木材が手に入るため、初心者や木材機械を持っていない人は、ぜひ利用したいサービスです。
商品購入と配送がセットになっているのも、通販で買うメリットです。大きいサイズの木材を購入すると、大変なのは運送です。乗用車には入らない場合もあるでしょう。その点、通販は商品を自宅まで届けてくれるので、運送手段を気にせず安心して買い物ができます。
木材の通販購入には、次のようなデメリットがあります。
購入後に後悔しないためにも、一つずつ確認していきましょう。
実店舗と比べた通販の一番の弱点は、購入前に実物を確認できないことです。通常、サイトには商品写真が掲載されていますが、質感や雰囲気は伝わりにくいでしょう。また、天然物である木材は、同じ樹種・商品であっても、全く同じものは存在しませんが、通販では好きな色味や木目を選べません。有料か無料かはショップによりますが、サンプルの取り寄せが可能なら、活用するのもおすすめです。
木材に限りませんが、通販は商品代金に加えて送料がかかるので、割高になるかもしれません。ただし、場所にとらわれず買い物ができたり、運送の労力を省略したりするための対価なので、必要経費と割り切ることも大切です。
実店舗と比べると、通販は、購入から商品が手元に届くまで、時間がかかる場合が多いでしょう。また、納期の長さは、加工の有無や加工の複雑さにも左右されます。急いでいる場合には、必要なタイミングに間に合うかどうか、納期を慎重に確認しましょう。
ネット上には、木材通販の店がたくさんあって、どう選んでいいか分からないかもしれません。そんな時は、評価軸を決めてサイトを比較してみましょう。下記4つの評価軸で説明するので、参考にしてください。
まずは、自分のニーズに合った品揃えかどうかをチェックしましょう。探しているのは、無垢材なのか集成材なのか。もしくは、針葉樹なのか広葉樹なのか。DIY初心者に優しい商品が多いのか、上級者のこだわりに対応しているのか。品揃えの傾向はさまざまなので、買いたい木材や自分のレベルを考慮して、店を選びましょう。
樹種やサイズで価格は大きく変わるので、一概にこの店が安い・高いとは言えません。その店の価格帯は、扱う商品に左右されるでしょう。
一般的に、建築工法で使われる2×4(ツーバイフォー)材や、サイズが3尺×6尺の合板の通称であるサブロクなどの規格品は、比較的安価です。また、針葉樹よりも広葉樹の方が価格が高い傾向があります。
ほかにも、仕入れから販売まで一貫して手掛けているショップは、中間マージンカットなどでコストダウンを実現している場合もあります。送料設定も店によってさまざまなので、検討材料にしましょう。
対応している加工も、店によって異なります。直線カットのみのショップもあれば、オーダーカットや幅はぎ、塗装など幅広い加工を受けているところもあります。加工の種類が多いと、作れるものの選択肢が広がります。木工機械を持っていない人にとって、加工の豊富さは、ショップ選びの優先事項になるかもしれませんね。
急いでいるなら、納期は購入前によく確認しましょう。人気のショップは注文が立て込んでいて、発送まで時間がかかることもあります。たいていのショップが、サイトに納期の目安を示しています。どうしても早く欲しい場合は、電話でその旨を伝えるのも手です。店によっては、臨機応変に対応してくれる可能性もあります。
ここからは、数ある木材通販ショップの中でおすすめできる、下記3つの店を紹介します。
香川県高松市にある、100年以上の歴史を持つ材木店が運営する「マルトクショップ」。無垢材の品揃えは40樹種程度あり、他店より圧倒的に多いのが特徴です。その上、仕入・加工・販売・配達までを自社一貫体制で行うことでコストカットし、手頃な価格を実現。対応できる加工も多彩で、幅はぎ・面取り・サンダー・塗装など幅広く受けています。樹種やサイズ、加工を入力していくと、即時見積もりが出る設計もうれしいポイントです。
参考:マルトクショップ
奈良に本社を置く「WOODMALL」は、他店に比べると納期が短いことが特徴的です。無垢材の場合、加工なしであれば、通常12営業日前後で届きます。さらに、追加料金を払うと利用できるエクスプレス便は、納期7日前後なので、急いでいる場合にはありがたいサービスです。
ショップのトップページに、最新の出荷目安を表示しているので、利用する際はチェックしましょう。直近も、対応できる加工を増やすなどの進化が見られ、まだまだ伸び代があるショップといえそうです。
参考:WOODMALL
集成材を中心に揃えたショップ「IPC DIY Lab.」は、家具の産地、広島県府中市の木材専門メーカーが運営しています。特徴は、サイズに関わらず一律980円という送料の安さです。送料設定がシンプルで分かりやすく、安心して買い物ができるでしょう。部材が全て揃ったセット商品など、DIY初心者にも優しい品揃えなので、何を購入していいか分からない人にもおすすめです。
参考:IPC DIY Lab.
木材を通販で購入すれば、労力も時間も節約できてとても便利です。場所にも縛られないので、近所に専門店がなくても、全国から希望の商品を見付けられるかもしれませんね。
商品を売るだけでなく、木材の知識やDIYに関するコンテンツが充実していて、見るだけでも楽しいサイトも多くありますよ。
まだ利用したことがない人も、今回紹介した情報を参考に、木材通販を使ってみてください。お気に入りのショップが見つかれば、木材がますます身近になりそうです。
森未来は木材情報を集約したプラットフォーム「eTREE」を展開しています。プロの木材コーディネーターが、あらゆる木材の調達や加工をサポートします。木材の調達・加工にお困りであればぜひご相談ください。
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