国産スギ・ヒノキを用いた家具用3層パネル

概要

Fパネル-樹板（MOKUBAN）は国産のスギ材やヒノキ材を使用した3層パネルです。表面が木裏になるように貼り合わせており、木表を表面にするよりも表面割れが発生しづらくなっています。また表面の節感は生節、抜け節（パテ補修）があるグレードと、節の少ないラミナ（節部分がある場合は埋木補修）で構成されたグレードの2種類があります。スギでは両面赤身材で構成したバリエーションがあり、色味の統一感も出せる商品です。ご相談の上、地域材にも対応可能です。

特徴

Fパネル-樹板（MOKUBAN）表層のラミナは木裏が表面（化粧面）になるように構成されています。そのため木表面と比べて割れが発生しにくくなっています。一方で、木裏面はささくれなどが発生しやすいですが、丁寧なサンダー掛けを行うことによって発生を抑制しています。

Fパネルのラミナは幅ハギしていますが縦継ぎはありません。規格寸法では2500mmですが、ジョイントなしで最大4000mmまで製造することができます。

3層パネルのため、木口面をデザインとして取り込むことができます。表面においては節があることで、より自然な木材感を感じることができるような商品になっています。

またスギのバリエーションでは赤身のみがあります。ヒノキに比べてスギは白太と赤身の境界がはっきりしています。スギの赤身のみで構成することによって、全体的な色味の統一感を出すことが可能です。

木材コーディネーターからのコメント

IRODORITAIは加工前の木材を染色しています。そのためフローリングや突板だけでなく、そのまま染色した木材を使うことが可能です。木目が潰れないという特徴を活かして、木口面の年輪を見せたり、加工して家具や什器にもお使いいただけます。

風合い

色味と節感

節補修

使用事例

ハンガーラック

衝立

eTREEで提供可能なオプション

商品のご相談

プロダクトストーリー

家具用途への熱い要望

これまでJパネルやCLTといった構造向けの3層パネルを製造していた鳥取CLTは現場から挙がってきた「家具用途に使いたい」という要望が増えてきたことを受け、家具用の3層パネルを作ることを決めました。今までも実際にJパネルなどの製品が現場で家具用途として使われることは聞いていたそうですが、家具用途ではなかったので割れなど起こることが知られていました。

割れ防止するために

割れなどの欠点をどのようにおさえるか悩んでいた際に、家具などを見ていると意外と木裏を表面に使っていることに気づいたそうです。そこで木表と木裏のそれぞれで製作した3層パネルを用いて林業試験場で比較実験をされました。その結果、木表は全部割れていましたが、木裏では8割ほどが割れずに残り、木表より木裏の方が割れにくいことが証明されました。Fパネルが完成しました。

CLTを構造から家具まで

鳥取CLTはまだCLTがJAS規格として定められる前から、Jパネルを直交集成板としてAQ認証を取得し販売してきました。CLTの利用が中大規模へと増える中、構造だけでなく造作家具にも使えるCLTとしてFパネルが広がって欲しいと思われています。

商品バリエーション

見積もり依頼

商品情報

スペック

• サステナブル
• 国産材

取り扱いについて

・自然素材である木材では染料の浸透性にバラツキがあり、同じ樹種・染料でも原木の原産地、比重、生育環境等により仕上がりに差異が生じます。
・反りやねじれ、割れが生じる場合があります。
・品質向上のため、予告なく染料を変更する場合がございます。
・青と緑については家具用途以外の使用に限ります。
・グレーの調色は難しいため、お時間や費用を別途いただく場合がございます。

サンプルについて

【重要】現在サンプル送付サービスを停止しています。現在ご依頼急増につき、商品サンプルの提供を停止しております。

無料サンプル

商品のご相談

Text by eTREE編集室

公開 2024.03.27