メンテナンス性を追求した信州カラマツ外壁材

概要

カラマツT&Tパネルは、信州のカラマツを用いた新しい形状と施工方法の外壁材です。カラマツは針葉樹の中でも比重が高く、硬い木材で、水にも強い特性を持っています。また、表面はラフソーン仕上げを施し、塗装することで塗料の浸透性が高まり、耐候性を向上させた仕上げになっています。

特徴

カラマツT&TパネルはTの字型のパーツと逆さになったTの字型のパーツを互い違いに組み合わせて施工します。Tの字型は木裏を表面とし、逆Tの字型は木表を表面とし、さらに中央に釘を打ち込むことで固定されるため、それぞれの部材の反りを抑制することができます。

表面はラフソーン仕上げに耐候性のある塗料で仕上げています。ラフソーン仕上げは製材時に使用する帯鋸で仕上げたような荒い仕上げ方法です。プレーナーやサンダーなどと異なり、表面が凸凹しているため塗料の浸透量が多くなり、耐候性が向上するようにしています。塗装の標準色はブラック、グレー、ダークブラウン、ライトブラウン、ホワイトの5つですが、調色することも可能です。

カラマツT&Tパネルは通常の外壁材と比較して簡易的に部材を交換することもできます。Tの字（逆Ｔの字）が互い違いに重なって各部材の中央を釘で留めているだけなので、釘を抜くことで、一部分から交換することが可能です。

木材コーディネーターからのコメント

IRODORITAIは加工前の木材を染色しています。そのためフローリングや突板だけでなく、そのまま染色した木材を使うことが可能です。木目が潰れないという特徴を活かして、木口面の年輪を見せたり、加工して家具や什器にもお使いいただけます。

風合い

形状

形状はTの字型と逆Ｔの字型をしています。施工する際には中央に釘を打ち込みます。また、互いの部材が反りを抑制し合うようになっています。

表面性状

表面はラフソーン仕上げに塗装をしています。プレーナー仕上げ等と比較して塗料の浸透量が多くなるため、耐候性も高くなります。

使用事例

外壁使用

内装

eTREEで提供可能なオプション

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プロダクトストーリー

レッドシーダーから信州カラマツへ

「カラマツT&Tパネル」は販売して約18年。その始まりは地元信州の木を使っていこうという機運の高まりからでした。林友ハウス工業株式会社の当時のメイン商材はレッドシーダーの内外装材で、国産材の取り扱いは少なかったそうです。信州の中でも北信はスギ、中信～東信はアカマツ、カラマツ、南信は桧と主要な樹種が異なっています。そこで、林友ハウス工業の所在地である中信の主要樹種であるカラマツにスポットを当て製品開発に着手されました。

木の性質を活かした外壁材

フローリングを作るメーカーは多くいたため、外壁材として使えないかと考えたものの、どのような外壁材にするのか悩まれたそうです。そんな時、木材を外壁として使用する風習のある神奈川県の事業者と繋がり、相談していく中で、木材が反ってしまう性質を逆に利用することに思い至りました。

変わらない形状、こだわったメンテナンス性

カラマツT&Tパネルはメンテナンスに優れていると林友ハウス工業の担当者は語られます。部分的に材を取り換えられることや塗料の浸透量を高めるラフソーン仕上げにすることなど、当時の担当者のカラマツ愛の強さもあってできたと話されました。

こうして完成したカラマツT&Tは開発当初から完成した形状・仕上げとして、その形を変えず、販売され続けています。

商品バリエーション

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商品情報

スペック

• サステナブル
• 国産材

取り扱いについて

・自然素材である木材では染料の浸透性にバラツキがあり、同じ樹種・染料でも原木の原産地、比重、生育環境等により仕上がりに差異が生じます。
・反りやねじれ、割れが生じる場合があります。
・品質向上のため、予告なく染料を変更する場合がございます。
・青と緑については家具用途以外の使用に限ります。
・グレーの調色は難しいため、お時間や費用を別途いただく場合がございます。

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Text by eTREE編集室

公開 2023.12.11