吉野杉の新たな個性は、価値ある黒の艶を放つ
吉野百年黒杉
屋久島地杉
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・油分が多く高い耐久性があるデッキ材
・世界自然遺産と周辺生態系保護に貢献している
・二次林の活用と林業の復興を目指している
・社会的貢献度が高い商品に魅力を感じる方
・無垢で耐久性・耐候性の高い木材をお探しの方
屋久島地杉デッキ材は、世界自然遺産である屋久島に植林されてきた、30〜60年生の植林木「屋久島地杉」を使ったデッキ材です。縄文杉で有名な樹齢1,000年以上の屋久杉および1,000年以下の小杉は、保護すべき対象として伐採が禁止されていますが、30〜60年生の屋久島地杉は用材としての利用が求められています。屋久島は空にダムがあると言われるほどの降雨量。
その特殊な環境下で生育することから一般的なスギと比較して油分が多くリラックス効果や防虫効果、そして強度が高いといった特徴をもっています。
・屋久島の林業に還元できるサプライチェーン
・油分が多く高耐久の心材を使用
・伐期を迎えた間伐材を使用
屋久島地杉は、林業を活性化するプロジェクトの一環として製品化されたデッキ材です。島内には新たに「地杉加工センター」が立ち上げられ、新たな雇用を生み出し、苗木の育成から最終製品までの一気通貫のサプライチェーンによって製造された製品です。今まで合板やチップという付加価値のない利用が多かった人工林を有効活用しており、材質は油分が多く耐久性が高いといった特徴があります。
赤身の色が強く、普通の杉よりずっしりとした重みがあります。表面は独特の表情があり、個性的な質感が感じられる商品です。
・プレカット
・塗装
今や自然保護資産である「屋久杉」は、かつて島の重要な産業品のひとつでした。1586年には、豊臣秀吉の命をうけ京都方広寺建立の用材として伐採されたという記録もあります。江戸初期からはさらに本格的な伐採が始まり、年貢米の代わりに納められ、藩の財政を支えたのです。
昭和に入り近代化や高度経済成長によって木材需要が増加したことにより、日本中がそうだったように照葉樹の伐採も大規模に行われた屋久島の森。屋久杉はその品質の良さから造作材や化粧材などの特殊用途として珍重されました。同時に杉の植林もこの時期から盛んに行われるようになります。
間伐材は出されていましたが、そのほとんどが合板やチップ用材として搬出され、建築用材として付加価値はつかず林業人口が減少するという状況に。また、島内では地杉を使った建築はほとんどなく、島外からの安価なプレカット材が使われていたのです。
そんな状況のなか、人工林としての屋久島の杉を復興し、保護資産としての生態系にも還元を目指す「屋久島地杉プロジェクト」が、島内関係者と共に立ち上がりました。屋久島プロジェクトの狙いは地域林業の活性化と人工林と天然の森の生態系の共存です。
屋久島は空にダムがあると言われるほど降水量が多い地域。その特殊な環境下で生育した杉は油分が多く耐久性が高い材質が特徴です。その特徴を最大限生かすために島の内外で連携し、独自の製品開発を目指します。
しかし、立ち上げ当初は充分な設備がなく、屋久島地杉を流通させる環境整備がありませんでした。そこで、島内のかつて杭工場として使用されていた場所を一次加工を行う「屋久島地杉加工センター」としてリニューアル。さらに、乾燥設備も導入し島内で木材乾燥および加工、運搬といった一連の仕組みを構築します。それに呼応するように、島内の各所で、苗木の育成・植林・加工設備の増設などが広がってきているのです。
また、島外においては本プロジェクトに賛同いただく他県の業者の方たちにより、独自のサプライチェーンを構築し、製品の全国展開が可能になりました。
商品 | 寸法(mm) |
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屋久島地杉デッキ材 MIXグレード | 38×140×2,000〜4,000 |
屋久島地杉デッキ材 | 90×90×3,000〜4,000 |
木材コーディネーターからのコメント
油分が多く耐久性に優れているのは一般的にヒノキやレッドシダーに見られる特徴のため、杉を防腐防蟻処理することなく外壁やウッドデッキに使う例は今までほとんどありませんでした。杉は国内でなじみのある樹種のため、多くの人の目に触れる外部で使うことができれば親しみを持って頂けること間違いなしかと思います。